猫アレルギーの症状や検査方法は?陽性でも飼える猫についても
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かわいらしい風貌と甘えるそぶりが人気の猫は、人間の暮らしの中に寄り添っている大切なペットであり、犬の飼育頭数を上回るなど暮らしの中でとても身近な動物です。
しかし、現代人の10人に1人が猫アレルギーという調査報告もあり、知らずに飼ったら体調がすぐれない、頭痛がするなどの症状が出ることがあります。
そこで今回は、猫アレルギーの症状や検査方法、アレルギー検査が陽性でも飼える猫についてご紹介します!
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アレルギーの原因と症状
まずは、猫アレルギーの原因と症状についてみていきましょう。
猫アレルギーの原因と対策
猫アレルギーの原因は「毛・フケ・唾液・尿」とされており、これらの対策としては次のようなものが挙げられます。
<猫アレルギー対策>
原因 | 対策 |
毛 | クイックルワイパー/コロコロ/ガムテープなど |
フケ | ブラッシング/シャンプー/保湿スプレーなど |
唾液 | 口腔洗浄(歯磨きやうがいなど) |
尿 | 猫の嫌がる柑橘系の芳香剤やスプレーなどを置く |
猫と生活をともにしている場合は完全にこれらを取り除くのは非常に難しいので、症状がひどい場合は飼わない選択も必要です。
猫アレルギーの症状
猫アレルギーを持っている人は、猫アレルギーの原因物質である毛やフケ、唾液、尿がついたアレルゲン(アレルギーの原因物質)が体の中に入ると「異物だ!」と判断し、その異物を体の外に出すために様々な症状が現れます。
それでは、具体的に猫アレルギーの症状を見ていきましょう。
<猫アレルギーの具体的症状>
◆目に出るアレルギー症状
→かゆみ/充血/涙/腫れる
◆鼻に出るアレルギー症状
→かゆみ/鼻水/くしゃみ/鼻づまり
◆喉に出るアレルギー症状
→痛み/咳/喘鳴(ゼイゼイと鳴る)
◆皮膚に出るアレルギー症状
→発疹/かゆみ
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発熱こそ無いものの、猫アレルギーは風邪や花粉症の症状によく似ており、判断が難しいです。
猫と触れ合ったり、猫を飼っている家に行ってこのような症状が出た場合は、猫アレルギーを疑う方が良いでしょう。
猫アレルギーには程度があり、次のように症状の違いがあります。
<猫アレルギーの程度別症状>
程度 | 症状 |
軽度 | 触れると鼻水やくしゃみが出る |
舐められたところが赤くなる | |
猫が近くにいると呼吸がつらい | |
重度 | ぐったりする |
意識障害や呼吸困難などのショック症状 | |
死に至る場合もある |
少しでもアレルギーの疑いがある場合は次の検査方法を参考にして検査を受けましょう!
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猫アレルギーの検査方法

猫アレルギーの検査方法には代表的なものとして次の3つあります。
検査方法 | 料金(保険適用時) | 時間(目安) | 正確性 |
実際に触れる | 無料 | 約半年 | 低い |
検査キット | 7,000円程度 | 約1~2週間 | 高い |
RAAT検査 | 約500円/1項目 | 約1週間 | 非常に高い |
実際に猫に触れてみる
実際に猫にふれてみることで、アレルギー症状が出るかどうかを確認する検査方法です。
この検査方法は数回触れるだけでは症状が出ない場合もあるため、半年ほどかけて少なくとも10回以上触れ合ってみましょう。
実際に猫に触れる方法としては、次のような方法があります。
・猫を飼っているお家にお邪魔する
・猫カフェに行ってみる(全国の猫カフェはこちら)
・ペットレンタルを利用してみる
RAST(ラスト)検査
RAST検査は病院で血液を採取しアレルゲンが何かを調べる検査方法で、医師にもすぐ相談できる点で信頼も高く、正確性も非常に高いです。
RAST検査は、次の方法でアレルギーかどうかを確認する検査方法です。
①問診(アレルギーの原因物質を検討)
②血液検査(注射)
③パッチテスト(皮膚に原因物質を貼って反応を見る)
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RAST検査が終わると、次のような検査報告書がでます。

上の場合は、下から2番目のアレルゲン「スギ」が他の項目に比べて反応が高いことが分かり、強めのスギアレルギーということが分かります。
上の検査報告書の項目の「クラス」や「Ua/ml」は、アレルギーの強さを表します。
クラス | 陰性/陽性 | Ua/ml | 発症率 |
0 | 陰性(問題なし) | 0.34以下 | 3% |
1 | 弱陽性 | 0.35~0.69 | |
2 | 陽性 | 0.70~3.49 | 13% |
3 | 強陽性 | 3.50~17.49 | 38% |
4 | 高度陽性 | 17.50~49.99 | 50% |
5 | 高度強陽性 | 50.00~ | 85% |
注意したいのは、陽性だからと言って必ずしもアレルギー症状が出るわけではないことです。
「発症率」で強い陽性が出ていても絶対ではないということで、あくまでも将来的に発症する可能性がある、ということを意識しておきましょう。
RAST検査は、アレルギー科(オススメ)や内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科、子どもの場合は小児科などで受けることができます。
もしかかりつけの病院があれば、そこで医師に相談して決めるのも1つの方法です。
また、RAST検査には猫アレルギーの症状が出ていれば保険が適用され、出ていない場合(アレルギーかどうかを単に調べたい場合など)には保険適用外となります。
保険適用時は1項目につき500円で検査することができ、動物以外にも花粉やカビ、ハウスダストなどの検査項目を13種類を上限に追加することができ、その場合は約6,000円~7,000円になるということですね。
保険適用するかしないかの基準は病院によって異なるため、受診前に一度電話などで確認をとると安心です。
ご自分の生活スタイルや考え方にそって、ご紹介した検査方法を試してみてくださいね!
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猫アレルギーが出た場合の対策

猫アレルギーの症状が出たり検査が陽性だったりするものの、猫が好きすぎて飼っている方もいると思います。
アレルギーは完全に治す方法はありませんが、アレルギーの症状を緩和する方法はあるので、ここでは猫と一緒に暮らしながら症状を緩和する方法をご紹介します。
<猫アレルギーが出た場合の対策>
◆こまめな掃除・洗濯
◆空気清浄機を使う
◆マスクをする
◆カーペットを止めてフローリングにする
◆猫の抜け毛対策をする
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◆こまめな掃除・洗濯
猫アレルギーを引き起こす元となる猫アレルゲンを掃除や洗濯で排除する対策です。
猫アレルゲンは、抜け毛やフケなどについて室内をとびまわり、布団や枕、カーテン、シーツ、床などに積もっている可能性があるので、徹底的に掃除洗濯しましょう。
意外に忘れがちなのがぬいぐるみで、知らないうちにいじっていたらアレルゲンを吸い込むことがあるので注意が必要です。
また、掃除洗濯をしたら手にアレルゲンが付着していることもあるので、しっかり手洗いをしましょう。
また、掃除洗濯をしても完全には除去できないこともあるため「寝室には猫を入れない」のようなルールをつくることも大切です。
◆空気清浄機を使う
アレルギーの原因であるフケは、猫が身体を掻いたり走り回るだけで床に落ちて積もっていきます。
この積もったフケが人が通る際や窓からの風などで舞い上がり、それを人間が吸ってしまうことでアレルギー反応が出る場合もあるので、空気清浄機での対策も効果的です。
最近の空気清浄機の機能は非常に高いため、少しのフケもしっかり吸い取って空気を綺麗にしてくれますが、特にHEPAフィルター(高性能)を使った空気清浄機がおすすめです。
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★空気清浄機(17,300円前後)
できれば猫が入る部屋すべてに付けた方が良いですが、寝室やリビングなど、使用時間が長い部屋に設置すると良いですね。
◆マスクをする
そこまでするかと思う人もいますが、実際にマスクをして「とても楽になった」という人が多く、有効な対策といえます。
最近は花粉症だけでなく、アレルゲン対策にも対応したマスクも多いのでおすすめです。
◆カーペットを止めてフローリングにする
アレルゲンが付着しにくいフローリングにする対策です。
目が細かいカーペットはアレルゲンが付着しやすく掃除で取り除きにくいので、掃除のしやすいフローリングにして対策をしましょう。
しかしフローリングで滑って足を痛めやすいので、フローリングには滑り止めの加工をすると良いですね。
◆猫の抜け毛対策をする
アレルギーの原因である猫の抜け毛対策として、2~3日に1度のブラッシングと週2回程度のシャンプーをしましょう。
ブラッシングは、顔や体をなでてリラックスさせた後に「首周り→胸→顔周り→背中→お腹→足→しっぽ」の順ですると良いです。
ブラシには色々ありますが、抜け毛を取り除いてくれるファーミネーターがおすすめです。
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★ファーミネーター(4,100円前後)
猫のシャンプーはアレルゲンの減少に効果があるという研究結果があり、週2回程度がアレルギー対策にはオススメです。
しかし、猫はもともと水が苦手な動物ですので、ブラッシングもそうですが猫が嫌がる様なら止めましょう。
信頼関係も崩れてしまいますし、ストレスで体調を悪くしてしまう場合があります。
猫の性格によってはブラッシングやシャンプーなどの猫に対するケアができますが、難しくても掃除をこまめにするなど、環境に対するケアをしていきましょう。
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猫アレルギー検査が陽性でも飼える猫
猫アレルギーが陽性でも、どうしても猫を飼いたい人は多くいます。
命の危険があるような重度のアレルギー症状が出てしまう場合は猫の飼育はおすすめできませんが、軽度陽性の場合はアレルゲンが比較的少ない猫を選んで飼うことをオススメします。
<猫アレルギー検査が陽性でも飼える猫>
◆メス猫を飼う(オス猫の場合は去勢をオススメします)
◆ハイポアレジェニック・キャットを飼う
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◆メス猫を飼う
猫アレルゲンを引き起こす原因物質を多く持っているのがオス猫なので、できればメス猫を選んだ方が陽性の方は良いでしょう。
オス猫であっても去勢することでアレルゲンを引き起こす原因物質を減らすことができますが、平均して1万円程度かかるので経済的にも進んで選ぶ必要はなさそうですね。
◆ハイポアレジェニック・キャットを飼う
ハイポアレジェニック・キャットとはアレルゲンが出にくい猫たちの総称のことで、猫アレルギーが陽性の人でも飼いやすいです。(アレルギーが出ないわけではないので注意が必要です)
代表的なハイポアレジェニック・キャットとしては、次のようなものがあります。
・サイベリアン
・ロシアンブルー
・ベンガル
・バリニーズ
・オリエンタルショートヘア
・コーニッシュレックス
・シャム
・スフィンクス
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<サイベリアン>

サイベリアンはロシア東部で自然発生した猫種と言われており、その歴史は1000年以上と古いです。
その性格は温厚で非常に賢いためアメリカでは非常に人気が高く、なかなか入手しにくいです。
日本では、2013年に秋田県知事がプーチン大統領からプレゼントされたことで話題になった猫種でもあります。
<ロシアンブルー>

猫の代名詞である「ツンデレ」代表としても有名で、慣れるまでは警戒心が強いです。
ほとんど鳴かず、毛を整えるケアもそれほど時間をかける必要がないため、アレルギーが陽性の人以外でも飼いやすい猫と言えるでしょう。
<ベンガル>

ヒョウ柄のかわいらしい見た目のベンガルは、しつけもすぐに覚えて社交性も高い一方で、ややストレスに弱い一面があります。
ただ、性格は穏やかでのんびり屋さんなので、子どもがいる家庭でも安心して飼うことができます。
<バリニーズ>

バリニーズは運動が大好きなので、普段から遊ぶ時間をとってコミュニケーションを多めにとるようにしましょう。
性格は甘えん坊で人間が好きなので、人見知りしない猫としても有名です。
<オリエンタルショートヘア>

オリエンタルショートヘアは、元気が良く走り回ることが大好きなため、運動ができない環境だとストレスを溜めてしまうことがあります。
甘えん坊な一方でやきもち焼きな性格なので、あまり相手をしないとスネてしまうことも(笑)
<コーニッシュレックス>

縮れ毛が特徴のコーニッシュレックスは、寒さに弱く、人間のひざの上など暖かい場所が大好きです。
毛が柔らかくて細く、抜け毛の心配もほとんどないので安心して飼うことができます。
<シャム>

サファイアブルーの目が印象的なシャムは、賢くてなつきやすい一方で、感情表現がストレートなため、人によってはわがままと感じる場合もあります。
<スフィンクス>

スフィンクスは毛がうすく産毛だけなので、ケガをしやすく紫外線にも弱いです。
性格は好奇心旺盛で人見知りしないため、子どもとも仲良くなりやすいですが、とてもデリケートなので飼育が難しいです。
ご紹介した猫たちは、猫アレルギーが陽性の方たちにも飼いやすく、性格も良い猫ばかりですね。
もし猫アレルギーが陽性だから飼えるわけないと諦めずに、上記の種類の猫を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今のところ完全に治すということが難しい猫アレルギーですが、陽性でも症状を緩和させたりアレルギーの出にくい猫を飼ったりと、うまく付き合って過ごしていけるといいですね!
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