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カタルーニャの独立理由やメリットは?サッカーや為替の影響も

2017/10/21

 

カタルーニャ州は「私たちはスペイン人ではなく、カタラン人だ」という表現があるほど独自の言語や文化を持ち、独自性を守ることを重視してきました。

観光、製薬業、車メーカーなどが盛んで、経済的に見るとスペイン全体の約20%のGDP(国内総生産)を持っているだけでなく、スパークリングワイン「カバ」の産地であることや観光地サクラダファミリアを有し、さらに地中海のリゾート地も増え続けている地域です。

そんなカタルーニャの独立運動は2010年から始まっています。

今回はカタルーニャの独立運動の経緯や独立したい理由、メリットや様々なサッカー、為替など気になる影響についてまとめました!

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カタルーニャ独立運動の経緯

カタルーニャ州は州都をバルセロナに置くスペインの17ある州のうちの一つで、スペイン北東部の地中海岸に位置し、約750万人の人が暮らす一年を通じて穏やかな気候が続く地域です。

バルセロナは外国人をたくさん受け入れたことで違う文化がうまく解け合って、中世の街並みや現代的な建築物を見ることができたり、古いものを大事にした上で新しい物を取り入れるという独特の個性を持っています。

バルセロナはピカソやミロを輩出した芸術の街ですが、こういった自由な個性が天才たちの才能を後押ししたのではないでしょうか。

さて、そんなバルセロナを州都に置くカタルーニャ地方の独立運動とは、スペインからのカタルーニャ州の独立を目指す政治運動で、この運動は2010年から現在まで続いています。

まずはその経緯を見ていきましょう!

 
<カタルーニャ独立運動の経緯>
 
1978年:自治憲章の制定
 
2010年:憲法裁判所が自治憲章を違憲とする
→その結果反発が起き、独立運動が始まる
 
2017年6月9日:プッチダモン首相が独立の住民投票を行う意向を表明
→賛成多数の場合48時間以内に独立を宣言すると発表
 
2017年10月1日:独立に向けた住民投票実施
→賛成9割のため勝利宣言
 
2017年10月10日:スペイン中央政府との対話のため、独立宣言の効果を一時凍結すると表明
 
 
もともとカタルーニャはスペイン王国に属してはおらず、統治下に置かれたのはおよそ300年前9月11日です。
 
その後1978年にカタルーニャにその地方を支配する権限(自治)が認められて、スペイン側のいくつもの要求を受け入れた形で独自の法律制定がされました。

これの法律を自治憲章といいます。
 
しかし、2010年になりスペインの裁判所が「カタルーニャの法律の一部がスペインの憲法に違反している」との判決を出し、カタルーニャ側は衝撃を受けました。
 
今までスペインの要求を受け入れてきたのに、何をいまさら!という感じですよね。
 
「自治」だとスペインに気を遣わなければいけないし、また憲法違反だとグダグダ言われるのは耐えられない…!ということで、「独立」しよう!となったわけですね。
 
その後は「賛成多数で絶対に独立」という拘束力の無い住民投票や大規模な独立デモも行われましたが、独立への 決定的な一歩をすすめることはできませんでした。
 
しかし2016年1月にカルラス・ブッチマンが首相に就任したところで、事態は動きだします。
 
それは「18ヵ月以内にカタルーニャ共和国を樹立する!」という表明で、それを実現するために今回独立するかしないかを問う住民投票が行われたわけですね。
 
 
その結果、投票率は4割と低いながらも賛成が9割に達したためにプッチダモン首相は勝利宣言しましたが、すぐに独立しようと思ってできるわけではありません。
 
現在はスペイン中央政府と話し合いを行うために独立宣言の効果を凍結すると発表しています。

 

では、何故カタルーニャ地方は住民投票やデモを起こしてまで独立を求めるのでしょうか?カタルーニャの独立理由を見ていきましょう。
 

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カタルーニャの独立理由

 

カタルーニャが独立を求める理由として、次のふたつがあります。

 
◆文化的事情による理由
 
◆経済的事情による理由

 
◆文化的事情による理由
 
一つ目の文化的事情というのは、これはスペインの歴史に深くかかわってきます。
 
まずスペインも他の多くの国々と同じように、戦争や内戦、独立や連合を繰り返しながら出来た国のため、同じスペインといっても首都のマドリードとは文化や風習の違いがあります。
 
その中で最も象徴的なのは言語の違いです。
 
カタルーニャ州ではスペイン語(=カスティーリャ語)だけでなくカタルーニャ語も公用語とされていますが、1936年から1939年の内戦の後学校などでカタルーニャ語を話すのが禁止されたり、カタルーニャ愛国主義と結びつく活動や出版活動も制限されました。
 
自分たちが暮らしている場所で自分たちの言葉が喋れなかったり、自由に好きな本を読めないのは辛いですよね…。
 
また1978年にスペイン憲法が制定されましたが、これはフランシスコ・フランコ首相による独裁の終結後に軍の圧力が残っている状態で国の安定を優先して発布されました。
 
そのため、カタルーニャを始め従属の国は権利の主張や意見を抑えなくてはならなくて、どれだけ自分たちは我慢しなければならないんだ…!と、自分たちで意思決定を行うには独立しかないという考えになったのですね。
 

 

◆経済的理由による理由

2つ目は経済的理由です。

・バルセロナ港により物流が盛ん
・サグラダ・ファミリアなど観光資源がある
・外国の企業が多く進出している

このことから、カタルーニャ地方は「スペインの稼ぎ頭」と言われてきました。

外国企業が進出しているのは、カタルーニャに住む人々の元々持つ勤勉さやカタルーニャ地方の地理的条件などから進出するようですね。

しかしカタルーニャの経済的規模はスペイン全体のおよそ2割と大きいのですが、国に払った税金は自分たちへの分配金として返ってくるはずが、税収の少ない他の州に回されてしまいます。

なんで自分たちが他の州の尻ぬぐいをしなければならないんだ…!と不満に感じる人が増えてデモ運動なども起こりました。

更に分配が少ないのに加え、スペイン中央政府の管理が行き届いてないため、経済の基礎となるカタルーニャ州の道路や空港、港などの整備は投資がほとんどされていません。

そのため、カタルーニャ人が道路の不備で亡くなることも少なくないのです。

元々カタルーニャ人は商い気質で冷静な判断ができる為、独立志向が高い土地ではありませんでしたが、無理やり自分たちの公用語を制限された上、経済的にも冷遇されたカタルーニャ地方の人々の気持ちが「独立」に向かうのは自然なことですよね…。

では実際に独立する場合、どんなメリットやデメリットがあるか見ていきましょう。
 

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カタルーニャ独立のメリットとデメリット

 

カタルーニャ独立によっておこるメリットとデメリットはどんなものがあるか見ていきましょう。
 
 
<メリット>
収入のすべてをカタルーニャで使うことができる
 
<デメリット>
経済的な損失に耐えられるかどうか
 

メリットとデメリットを詳しく見ていきましょう!

メリット

独立のメリットとして唯一で最大のものとして、カタルーニャの収入のすべてをカタルーニャの為に使えるということですね。

例として2016年のカタルーニャ州のGDP(国内総生産)は2119億1548万ユーロで、実にスペイン全体の19%を占めています。

こんなにスペイン経済に関わっているのに道路や空港などのインフラ整備がほとんど行われていない現状ですが、それを変えることができれば観光スポットも増やすことができたり、観光客が更に増加しますよね。

それによりカタルーニャの人々の生活は豊かになるため、メリットと言えますね!

デメリット

デメリットとして考えられる経済的損失ですが、スペイン中央政府の意見を無視して強引に独立すると、以下の出来事が考えられます。

 
◇スペイン企業のカタルーニャからの撤退
 
◇他国との国交の断絶
→今まであった企業の収入激減
 
◇スペイン国内の消費者によるカタルーニャ産物のボイコット
 
 
スペインの中央政府十分な対話ができないまま独立してしまうとスペインの企業がカタルーニャから撤退することも考えられますし、国交も断絶するでしょう。
 
そう考えるのは、以前独立の緊張が高まった際スペインの消費者が、カタルーニャ地方のワイン「カバ」を始め名産品を買わない!とボイコットしたことがあるためです。
 
そのため現在はしっかりと合意の上独立できるように話し合いを行っているわけですね。
 
スペインだけでなく、独立国としてどの程度他国からの承認を得られるかも大切で、国として認められなければその国家と国交自体結ぶこともできません。
 
また独立した際に

・カタルーニャがEU(ヨーロッパ連合)への加盟を認められるか?
・ユーロは使用できるか?

など様々な問題も出てきます。
 
ちなみにEUへの加盟にはコペンハーゲン基準といった加入基準があって、市場経済がしっかりとしていることや法や人権などの安定した体制を持っていることなど様々な条件があるようですね。

 

今のところアメリカやフランスはカタルーニャの独立反対を表明していますし、欧州議会のタヤーニ議長も10月4日の声明で、カタルーニャがスペインから「独立宣言」することに反対を表明しています。

他にも独立問題を抱えている国もこの独立を認めてしまうと、自分の国からの独立を認めざるをえなくなるため反対の姿勢を示すでしょう。

特にアメリカはカタルーニャと同じ「独立宣言したけど未だに支配されている」地域を持つため、今後も賛成することは考えにくいですね。

また、この独立が実際に成功すると、世界中で独立機運が高まります。

独立を主張している地域だけでなく、表明してないけど独立の意思がある地域もカタルーニャ独立となればその流れに乗るように各地域で独立派の動きが活発になるかもしれません。
 

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カタルーニャ独立での影響

 

カタルーニャが独立することのメリットやデメリットをまとめましたが、最後にサッカー、旅行や為替、日本企業に与える影響を見ていきましょう。

 

◆サッカーへの影響

サッカーが好きな人がバルセロナという言葉を聞けば、やはり一番に思い浮かぶのがバルセロナをホームとするサッカーチームのFCバルセロナではないでしょうか。

スペインはレアルマドリード、バルセロナと欧州サッカーを代表するチームがあり、サッカーにおいて世界の第一線に君臨してします。

FCバルセロナが2010年のサッカーワールドカップで初優勝した際、中心となって活躍した多くの選手がカタルーニャ人でしたが、カタルーニャが独立した際選手はスペイン代表でサッカーをする権利を失ってしまうでしょう。

全然サッカーができないという訳ではなく、おそらくカタルーニャ選抜でのプレーに専念することになります。

しかしこのカタルーニャ選抜は欧州サッカー連盟(UEFA)や国際サッカー連盟(FIFA)に加盟していないため、国際大会への出場資格はありません。

完全にバルセロナを国際試合で見ることができなくなるわけでなく、バルセロナという超有名サッカークラブですので、欧州各国の報道によればイングランド・プレミアやイタリアのセリエAなど他国のトップリーグにバルセロナが参戦できるようになるのでは…という声もあります。

国際試合において姿を消してしまうという事はなさそうですが、この独立によってサッカーリーグが変わるなど影響を与えそうですね。

カタルーニャ独立を機に欧州各国のリーグの再編が進み、国籍を問わない形での各国のビッククラブだけが集い戦うリーグが誕生する可能性も…ありますね。

 

◆旅行や為替への影響

旅行を趣味とする人が気になるのは、カタルーニャの独立によりスペインへ旅行に行く際や為替に何か影響は出ないのだろうかということですよね。

旅行に関して言えば入国はできるのか?ビザはどうなるのか?といった細かいことは、詳しくはまだはっきりとお伝えすることはできません。

先程お伝えしたEUへ加盟する条件を満たせばEUに入ることはできますし、恐らくカタルーニャの経済的収入を見れば加入できる可能性は高いので、日本人はヨーロッパの多くの国と同じようにビザなしで入国できることが予想されます。

そして為替ですが、結論から言うとユーロは下落すると予想されます。

住民投票の結果を受けても為替相場でユーロはやや下落していることから独立宣言に踏み切るとさらに下落し、為替は「円高ユーロ安」になるということですね。

円高ユーロ安に為替相場が動くと

・輸出をする会社は不利
・輸入をする会社は有利

となります。

日本はアメリカだけでなく、ヨーロッパにも自動車や精密機器などさまざまなものを輸出しています。

そういった輸出会社は為替相場が動きユーロ安が進むと円に換算した時に売り上げが落ちてしまいますし、ヨーロッパが産地のワインを売る輸入会社などはそれと逆で、円高の為替の恩恵を受けやすくなっています。

海外旅行をする場合、円高の場合お得に行くことができます。

ただ為替が円高ドル安や円高ユーロ安に進むと株価が下がる傾向にあるので、日本経済にとってはマイナスになってしまうことが予想されます。

 

◆日本企業への影響

日本企業への影響については2016年6月に国民投票によりEU離脱を決定したイギリスを例に挙げて見てみましょう。

現在も離脱交渉中ということで様子を見ているのかもしれませんが、日本の企業がイギリスから撤退したというニュースはありません。

カタルーニャの場合どうなるかなと考えてみると、

◇イギリスのGDP:2.85兆ドル=300兆円
◇カタルーニャのGDP:0.22兆ユーロ=30兆円

このように日本円に直すとカタルーニャはイギリスと経済規模が約10倍も違い、その10倍大きいイギリスでも日本企業の撤退においては先程述べた「ほぼ撤退無し」の状態ですのです。

カタルーニャ独立によって日本に直接的な影響はないと考えますが、影響があるにしても限定的でしょう。

多くの日本企業のヨーロッパでの主力市場はイギリスやフランス、ドイツですので、独立の影響で大きな損害を被ることはないのではないでしょうか。

まとめ

今回はカタルーニャ地方の独立について概要や理由、独立した際のメリットやデメリットと影響について見ていきました。

スペイン中央政府の対話のため2カ月独立宣言の効果を失わせたカタルーニャですが、これからどうなっていくのか様々な予測を立てながらニュースを見ていくのも楽しいですね。

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